イトヒメウズムシ(Catenula lemnae)

  • 永らく、国内で報告されているイトヒメウズムシ属(Catenula)の種は、本種のみであった(奥川1973)。世界を見渡しても、まだ十数種程度しか報告されていない(Tyler et al. 2006-2013)。恐らく、これは、本属が底土中などの採取されにくい部位に生息しているためだと考えている。その中にあっても、本種は、土中から水中に這い出たりする機会が多くて、比較的、見つかりやすいのかも知れない。あるいは、そもそも、土中が苦手で、水草の株元を生息部位としているのかも。ネット上にアップされた画像で見かけるカテヌラ属 の大半が本種であることがその事を裏付けている。思い当たる節はある。水田に生息する他の二種と比較して、飼育水の悪化に弱いために、毎日、飼育観察をしながら、水替えのタイミングを見極める必要があるのだ。とは言え、本当のところは分からない。単に、最適な飼育方法ではないと言うだけ?

  • (引用文献)

    奥川一之助(1973)12 扁形動物.「川村日本淡水生物学」(上野益三編), 205ー249,北隆館, 東京

    Tyler S, Schilling S, Hooge M, and Bush LF (comp.) (2006-2013) Turbellarian taxonomic database. Version 1.7 http://turbellaria.umaine.edu